風のように、踊るように

「いま、ここ」を紡いで、おもしろい場所へたどり着きたい。

私の人生これなのかも!? という答えが見つかった本。『嫌われる勇気』

先日、本屋さんで久しぶりに本を買いました。


一冊は英語の本。



もう一冊はこれ。

大ベストセラー「嫌われる勇気」。


発売当初平積みされていたときは見向きもしなかったのに、なぜ今なん?
自分でもよくわかりません。


でもこれが私にも大ヒットでした。


【目次】

私がなぜ「嫌われる勇気」に惹かれたのか

ご存じ、この本はフロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)をまとめた本です。

本の構成の特徴的なところは、悩み多き青年と哲学者の対話という物語形式で進んでいくところ。


心理学ってどことなく人を操るものという印象が私の中にあって、いままでなんとなく毛嫌いしていました。

でも違っていました。


「アドラー心理学とは、他者を変えるための心理学ではなく、自分が変わるための心理学」と本にありました。

冒頭でも、世界はどこまでもシンプルであり、人生もまた同じと言い切っています。


私の心理学の思い込みを覆すアドラー心理学の定義と、世界はどうしてシンプルなのかが知りたくて、この本を読み進めていきました。

人生をシンプルに生きるカギとは?

この本に書かれていることは、ひらたくいうと当たり前のことばかりです。

人は誰しも、客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味づけをほどこした主観的な世界に住んでいます。
《P.5》

人生とは点の連続
(中略)
すなわち人生とは、連続する刹那なのです。
(中略)
われわれは「いま、ここ」にしか生きることができない。
《P.264》

世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ「わたし」によってしか変わりえない
《P.281》

生きているのは、過去でも未来でもなく「いま、ここ」
そして変えることができるのは「自分」
あるのはただそれだけ。


言われれば当たり前のことなのに、人の反応や評価を気にしたり、こうあるべきという常識に惑わされたり、目標に対してあーだこーだと深刻になったり、人生を複雑化させているのは、他でもなく自分。


○ 人に褒めてもらいたいからやるではなく、自分がしたいからやる。そこに評価がなくても。(承認欲求の否定)

○ 馬を水辺に連れていうことはできるが、水を飲ませることはできない。(課題の分離)


そう、人は関係ない。自分がどうあるべきか、主観的に考えることこそ人生をシンプルに考えるカギなのだと思いました。


ダンスをするように生きる

このフレーズを読んだとき、「これだ!」と思いました。

人生とは、いまこの瞬間をくるくるとダンスするようにいきる、連続する刹那なのです。そしてふと周りを見渡したときに「こんなところまで来ていたのか」と気づかされる
《P.266》
ダンスを踊っている「いま、ここ」が充実していれば、それでいい
《P.267》

自分の納得する答えが見つかったような気がしました。

そしてブログタイトルがひらめいた!

ずーっとブログタイトルを変えたいなーとここ半年くらい考えていました。

でもなかなか「これ!」というのが思い浮かばず。

ですが、この本を読んでいる最中に「これ、いいかも?!」というのが浮かびました。

近日変更する予定です!


さいごに

自分が変えることができるのは自分しかいない。
だから、その方法を知ったならば、自分がそれをやればいい。
というシンプルなことなのですが、なにかに理由をつけて「わかっちゃいるけどできない」というのが私たち(というか、私?!)。


アドラー心理学を知って、実践するかどうかは自分。

変わろうとする「勇気」があるかどうか、その1点につきます。



いつもは、読んだあと売ることを前提に、本をなるべくきれいに読んでいるのですが、今回はそうも言ってられませんでした。


ドッグイヤーだらけ。


この本は、今後もことある度に読み返すと思います。


この本、「対話形式ってどうなの?しかもこの青年大げさだし。」と最初は思っていたのですが、青年が疑問を代弁してくれているようで、しまいには感情移入してしまうほど、臨場感をもって読めました。



登場人物の青年が、もっと早く(アドラー心理学を)知りたかったー!と叫ぶシーンがあるのですが、それに対して哲人が

アドラーの思想が「いまのあなた」に響いているからこそ、そう思うのです。10年前のあなたがどう感じていたかは、誰にもわかりません。
あなたはこの話を、いま聞くべきだったのです。
《P.282》

と答えていました。


私にとっても、いま出会うべくして出会った本でした。



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