今日は私にとって大切な日です。
2年前。
私は2回目の妊婦生活を送っていました。
妊娠33週目。
胎動を感じないことに不安を覚え、病院へ行くと、動いているはずの赤ちゃんの心臓が止まっていました。子宮内胎児死亡でした。
子宮口がすでに少し開いていたので、分娩にむけて準備をすることとなりましたが、その日の夜中に自然に陣痛が来て、翌朝に女の子を出産。
産声の聞こえない辛い出産でした。
子宮頸管が短くなっていると言われたことはあったものの、ここまで順調な妊娠でした。なのにこの悲しい現実。
「あなたが悪いわけではないんだよ。これが赤ちゃんの寿命だったんだよ」と先生には言われましたが、
「なぜ?どおして?」と自分を責めずにはいられませんでした。
この日から彼女のことを思い出さない日は1日もありません。
この日のことは今でも昨日のことのように鮮明に覚えています。
産まれることは奇跡
妊娠中、取り立ててなにもなければ、赤ちゃんが産まれてくるのは当たり前だと思っていました。
事実、長女は妊娠34週で早産でしたが、なにも問題なく元気に育っています。
でも、赤ちゃんの誕生死を目の当たりにして思うことは、生きて産まれるということはそれこそ奇跡だということです。当たり前のことではなかったんです。
赤ちゃんはお母さんを選んでやってくる
よく「赤ちゃんはお母さんを選んでやってくる」といいます。そうであれば、この子も私を選んでやってきてくれたんだろうなと思います。
生きて産んであげることはできなかったけれど、私のお腹の中に命を宿してくれたこと、存在してくれたこと。
それは私たち夫婦への声なきメッセージだったのだと思います。
「こんなこともあるんだよ、だから命を大切にしてね、悲しい思いをしている人たちがいれば力になってあげてね」かな。。。
彼女が存在した証として、私たちの手元には小さい手形と足型があります。お墓には小さな骨壺が納められています。そして命名もしました。
9/5はこの子の誕生日であり命日。
私たちが彼女にできることは、日常のなかで彼女のことを思い出し、一緒に過ごしている思いで語りかけていくこと。
そして、目の前の子どもたちの命を大切にすること。彼女がいなければ、今年生まれた下の娘はこの世にいなかったかもしれません。
妊婦さんへ伝えたいこと
もし読んでいる方に妊婦さんがいれば伝えたいことがあります。そして周りに妊婦さんがいればぜひ伝えてほしいです。
お腹の赤ちゃんに、たくさん語りかけてあげてください。
胎動を毎日感じることを忘れないでください。
自分の心身を過信しないこと。赤ちゃんと母体を優先にマタニティライフを送ってください。
赤ちゃんが来てくれたことにありがとうの気持ちを忘れずに。。。。
義妹が送ってくれた本。励まされました。
- 作者: 鮫島浩二
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2012/05/29
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る