長女、初めての小学生の夏休み。
夏休みといえば宿題。1年生でも、それなりにあるんだという印象です。
ドリル系は早めに学童での勉強タイムに楽しみながら終わらせたようですが、残るはちょっと時間がかかるもの。
その中のひとつである読書感想文の書き方についてこの記事では書きます。
小学生の読書感想文に期待を抱いてはいけない
先日、長女が「読書感想文を書く〜」といって原稿用紙を広げていました。
原稿用紙の書き方については学校で習ってきた様子。
「なんの本で読書感想文を書くの?」と聞いたところ、「こんとあき」とのこと。
この本は、4歳くらいのころから、読んでほしいと言っては持ってきていた、長女の大のお気に入り。
さぞかし素敵な感想文になるんだろうなーと妄想してたところ、最初にできた感想文。
「あきがかわいかったです」。
え?
1年生と言えども、大好きな絵本に対してそれだけの感想しかないってことはなくない? と母である私は思ってしまいました。
本人の感想だから、親が過剰にアドバイスしたり、誘導するわけにもいかないけど、これだけでは、彼女のこの本に対する思いも発揮されていないと、あることを思いつきました。
読書感想文を書くにあたっておこなった試み
そこで私がおこなったことは、インタビューです。
私たち親子は大相撲観戦が大好きでして、強い力士に勝った時のつきものに、勝利インタビューがあります。
それをまねて、長女の感想を引き出すべく、インタビューをしてみました。
私:「放送席、放送席〜 きょうは絵本『こんとあき』を読み終えた○○さん(←長女の名前)に、インタビューをしたいと思います。まずはおつかれさまでした。」
娘:「ありがとうございます。」
私:「何度もこの本を読んでいると聞いていますが、なにがそんなに好きなんですか?」
娘:「あきがかわいいところです。」
(もうひと押し感想をがほしところ)
私:「ほかにどんなところが?」
娘:「こんがぬいぐるみなのにしゃべるところです。」
私:「登場人物はどんな人がいるのでしょうか?」
娘:「あき、こん、車掌さん、犬、おばあちゃんです。こんが犬に食べられそうになるところがドキドキします。」(登場人物はを聞いたところで、新しい感想をが引き出せた!)
私:「なるほど。これから読むみなさんにひと言お願いします!」
娘:「いいお話なので読んでください。」
私:「ありがとうございました〜! ○○さんのインタビューでした。」
といった感じです。
まあ、想像してたほどは感想を聞き出せませんでしたが、少なくとも、最初の感想文よりは小1なりの深みは出せたかと。娘がのってきてくれたのがよかったです。
あまりし過ぎると誘導になりかねないのでこのあたりで留めました。
インタビューは感想を引き出すのにおすすめの方法
インタビューという人との対話によって、考えていたことが整理できたり、他者の視点が入ることで、自ら絞り出すより、考えていることが安易に引き出せるように思います。
今回、思いつきでやってみましたが、自分の気持ちを言葉にすることがまだまだ難しい年ごろには、おすすめです。
さいごに
「宿題をこなす」という意味では、初回に書いた感想文でもクリアです。
でもそれで終わりにしたら、低い到達点で満足し、いつまでたっても自分の思ったことを言葉に書くということができなくなると危機感を覚えました。
インタビュー形式を通して、自分の思ったことを言葉にし、そして書くということの訓練になればいいです。
読書感想文の宿題は、まわりのお母さんたちも「なんとももどかしい!」と言っています。
読者の方で、同じくらいの年ごろのお子さんをお持ちで読書感想文にもどかしさを感じている方がいれば、ぜひ試してみてください。
できあがった読書感想文はこちら。まあ最初よりは具体的になったかな、と。